主体的な診断士が大切とする基本欲求(所感)
先日は、中小企業診断士の塾である益明塾 2期の最後の講義の日でした。
益明塾の最後は必ずコンパ(飲み会)が開かれます。
その際に、私の席の5人で「職業的な視点で、どのようにしたら、よりお客さんとの幸せになれるか」のようなことを話し合いましたが、私にとって、とても興味深いことが分かりました。
行動理論の5つの基本的な欲求
少し話が飛びますが、行動理論には5つの基本的な欲求があります。
心 | 「愛・所属」の欲求 | 愛し愛されたい、仲間の一員でいたい |
「力(承認)」の欲求 | 認められたい、達成したい、人の役に立ちたい | |
「自由」の欲求 | 自分のことは自分で決めたい、強制されたくない | |
「楽しみ」の欲求 | 自分の好むことをしたい、楽しみたい | |
体 | 「生存」の欲求 | 食べたい、寝たい、休みたい |
※引用元:選択理論を学校に
人は「この5つの基本欲求を満たそうと内側から動機付けられて行動する」と行動理論では考えられています。
この5つの基本欲求はどれも大切ですが、「愛・所属」の欲求を満たして良い人間関係を築くことが、他の欲求を満たすことにつながるそうです。
たとえば、”愛し愛されている(愛・所属の欲求)”ときには、同時に”認められている(力・承認の欲求)”という欲求も同時に満たされます。そして、そのような時は互いに尊重しあうため、”強制されたくない(自由の欲求)”が満たされ、互いに興味を持って接することができれば”楽しさ(楽しみの欲求)”も満たされる、ということです。
とはいえ、人によってどの基本欲求を重視しているかは様々です。
ちなみに、同書のアンケートを行った結果、私の基本欲求は、自由>楽しみ>力>愛>生存の順番で強いとのことです。
塾生と基本欲求について
話は最初に戻り、「職業的な視点で、どのようにしたら、よりお客さんとの幸せになれるか」といったグループトークの結果です。
私が話を聞いた印象では、大半の人が「人のために役立ちたい、それによって認め合いたい、喜ばせたい、喜びを分かち合いたい」ということをお話しされました。
(文章ではシッカリと伝えづらいですが)上記の基本欲求に当てはめると、前述の5つの基本欲求に照らしてみると「愛・所属の欲求」と「力・承認の欲求」を重視する人が多かったのでは?と感じました。
これは私の個人的な所感ですが、中小企業診断士という資格を取り、その上で何年も主体的に活動を続けている人達には「自分の知識・経験などを使って、誰かに役立ちたいと考え、資格取得後も何らかの努力を続けている」という人が多いと感じます。
そういった意味では、当然の結果なのかもしれません。
この結果は私の身の回りだけの話かもしれませんが、私個人としては非常に興味深い結果でした。
(中小企業診断士 布能弘一)