Face to Faceの大切さ
ITやハードウエアの進化により、1990年代、2000年代と比べると、コミュニケーションツールが格段に増えています。
ぱっと思いつくだけでも、以下のツールがあります。
- 備え付けの電話
- 携帯電話
- メール
- Skypeなどのテレビ電話
- Facebookグループへの投稿などのSNS
- メッセンジャー、チャット
- 有料のコミュニケーションサービス
これらのツールの最大の利点は、「遠隔で連絡でき、時間や旅費などを節約できること」です。
他にもツールにもよりますが、履歴が残ること、後で確認できること、一括送信できることなどのメリットもあります。
また、文字系のツールであれば「相手に会いたくないけど連絡をしなければならない。顔を見ないで連絡できる」といったことにメリットを感じる人もいるかもしれません。
特に、私みたいな対面コミュニケーションが苦手な人は、最後に書いたメリットがトップかもしれません。
一方で、デメリットもあると感じています。
私が感じているデメリットは以下のとおりです。
- 顔が見えない、状況が分からないなどにより、冗談や笑い話などをしたつもりが、相手はキツイ言葉だと感じてしまう。
- 文字による情報伝達は情報の欠落を生みやすく、自分の意図した情報とは異なる捉え方をされてしまう。
- 情報伝達が目的思考や課題思考になりやすく、要件以外の会話が少なくなり、人間関係が作りづらい。
- 話の間を作りづらいので、あまり深く考えない話になりやすい、一方的な情報発信になりやすい。
関連記事として、以下の記事を書いています。合わせて読んでいただけると、一層の理解が進むと思います。
私自身は、初めてコンタクトをとる人の場合や、要件が複雑な場合、トラブルなどが発生した場合などは、できるだけ、相手に会いにいき顔を付き合わせるFace to Face(フェース トゥ フェース)が良いと考えています。
Face to Faceは、非常に面倒です。
相手と会う時間の調整をして、相手に会いに行く時間をスケジュールして、お金や時間をかけて移動して、苦手な対面コミュニケーションをして、その後に議事録を作成して…。
しかし、大きなメリットもあります。
- 顔が見え、状況もわかるので、キツイことを言われたとしても冗談などだと判断しやすいし、トラブル対応時なども相手に直接問題を伝えたという満足感が生まれやすい。
- 情報がコンパクトな文章と比べ、会話は情報の欠落が生まれにくい。
- (気を付けていると)課題や目的以外の話もすることになり、共通の趣味がみつかる、同じ考えを持っているなど、相手のことを知ることができ親密感などが熟成され、人間関係を構築しやすい。
- (間を持たせることを意識していると)相手に考える時間を与えたり、自分が考える時間をとれたりなど、考えを整理して相手に伝えることができる。
- 対話形式なので、質問や応答がしやすい。
- 話の流れでは、新たな商談が生まれることもある。
などです。
前述しましたが、私は対面コミュニケーションの能力は高くないと考えており、苦手意識もあります。
しかし、Face to Faceのメリットも捨てがたいと感じています。
使い分けもしますが、初めて会う人の場合、じっくり話をしたい場合、要件が複雑な場合には、勇気を振りしぼって相手に会いに行くようにしています。
この記事が、皆様の抱えている問題解決に繋がりますように。
(中小企業診断士 布能弘一)