誰が何といっても、自分は進めていく
最近、ある方とお話しした際のことです。
キッチリと話を聞いたわけではないですが、新たな事業を考えているという話でした。
その内容は、アンゾフの成長マトリクスに照らしてみると、ノウハウは活かしているけど、新製品開発戦略よりも多角化戦略寄りの話でした。
もう少し突っ込んで聞いてみると、”誰・何・どのように”の視点だと、”何”は見えるけど、残り2つは少し曖昧に感じました。
とはいえ、”何” の部分は世間のためという考えがあったので「より明確化を進めていけば…」と感じました。
そのため「”誰”を明確化する活動をしてみては?」という提案を幾つかしました。
プロダクトが先か、マーケットが先か
話が脇にそれますが、マーケティング的には、プロダクトとマーケットの2つの軸で考えていくことがあります。
「プロダクトが先か、マーケットが先か」というヤツですね。
しかし、これも時代と共に意識が変化してきています。
- モノが不足していた戦後~高度成長期に生じたプロダクトアウト思考(まず製品を作って売る)
- モノがあふれ、多様化が進み始めたバブル少し前ぐらいからは、マーケットイン思考(ニーズを見つけてから製品を作る)
- ネットやSNSが発達した現在では、リーンスタートアップ(仮説を立て最小限の商品を作って売り、反応を見て、再度仮説を立て商品を拡充していく)や、共創(SNS等を使ったフィードバックをもとに顧客と一緒に商品をブラッシュアップしていく)などのアジャイル思考(俊敏・柔軟に製品を見直す)
個人的には、事業の規模が小さいのであればノウハウ・経験が生かしやすい、アジャイル的なマーケティングが良いと感じています。
※さらに脇道にそれますが、アジャイルという考え方はIT開発の手法がマーケティングにも流れてきた話だったと記憶しています。そして、アジャイルを日本のIT開発に広めることになったXP(エクストリーム・プログラミング)という書籍を読んだ頃から、私はアジャイル好きです。
考えさせられた一言
なにはともあれ、少し理論的に考えすぎていたのかもしれません。
私の話す内容がカンに障ってしまったのかもしれません。
その方が、「誰が何といっても、自分は進めていくよ」という話をされた時に、ふとそのことに気が付きました。
個人的には、理論も大切だけど、より大切なのは「世の中に役立つ」「確固たる意志」などの内面的なものだと考えています。
新たに始めることを検証する際には、期待(リターン)よりも問題点(リスク)の方に大きくクローズアップしてしまうことがほとんどです。
しかし問題点なんて気にしていたら、いつまでも実行に繋がりません。
まずは行動につなげること。そして行動につなげるためには、それ相応の想いが必要だと、私は考えています。
その場では言葉にすることはできなかったのですが、会話の後も、時々考えてしまいます。
(中小企業診断士 布能弘一)