評価が高い手抜き仕事もある
今回は各所からお叱りを受けそうなタイトルです。
手抜きした仕事をすることに、良いイメージを持つ人はいないかもしれません。
しかし、本人が手抜きだと感じた仕事だったとしても、お客さんから高い評価をいただくこともあると感じています。
そんなわけで、手抜き仕事が高評価になるケースを考えてみました。
- 得意分野ゆえに気を抜いてしまう。だが得意分野ゆえに品質が高い。(得意分野の仕事)
- 得意分野でなくても相応な時間を掛けて研鑽しており、本人は「このレベルでは手抜きだ」と感じても傍から見るとレベルが高い。(本人の意識の問題)
- 何度も似た仕事をしており、多少の準備不足があっても、すでに品質が高い状態になっている。(ルーチンワークに近い仕事)
- 準備時間が不足した結果、重要事項を優先したシンプルなサービスや成果物となり、相手に伝わりやすい。(シンプルな成果)
- (同業者から見れば手抜きでも)直接対応したお客さんのニーズを満たした仕事をしている(仕事の評価は他人がする)
正確には「手抜き仕事だが評価が高かった」ではなく「本人が全力を出し切れないと感じる仕事でも高い評価を受けることもある」といったほうが良いかもしれません。
とはいえ、ルーチンワークに近い仕事を除けば「手抜き仕事では自分自身が満足できない」ので、評価が高いのは偶然だったと考えたいですね。
(中小企業診断士 布能弘一)