複数の資格の取得について
先日、中小企業診断士の塾である「益明塾」にて、資格取得について話している方がいました。
ちなみに益明塾は「プロの経営コンサルタントとして自立する(稼ぐ)ための 基本的な心構えと勘所(ツボ)を本気で学びましょう」というコンセプトがあるため、独立している、独立したいと考えている診断士が集まっています。
ここで他の受講生と話している際に話題に上がったのが、資格取得についてです。
「必要な資格を取得するのはいいけど、取得することだけが目的になるのはねぇ~」
中小企業診断士も国家資格である以上、資格のひとつです。
中小企業診断士を取る方は、勉強家が多く、複数の資格を持っている方が多いと感じます。
私自身もITベンダー系と商工会議所系を中心に、10以上の資格を持っています。
資格取得に向けて勉強することは、決して悪いことではありません。
現在の業務で必要だったり、今後のステップアップで使えそうな資格だったりするのであれば取るべきです。
資格取得には時間投資が必要で、上記の理由でガリ勉になっているのはOKです。
しかし、勉強熱心が行き過ぎてか「活用しない、活用する可能性の低い難関資格を取りまくる」人を時々見かけます。
難関資格は、それひとつで十分仕事になる専門性の高い資格です。
いくつもの資格取得は知識面でのシナジー効果があるかもしれませんが、勉強時間が増える一方で、時間は有限なので投資効果(時間vs効果)は下がっていきます。
おそらく、こういった方は資格取得が趣味になっているのか、難関資格に合格することに快感を覚えているのでしょう。
とはいえ診断士として独立している方の多くは、何らかの形で資格を活かすことに注力しているので、そういった人がどうにも歯がゆいと感じるようです。
私もその一人です…。
私がITベンダー資格を重視していたのは、実務で使っているか、今後使うであろう技術が学べたからです。
また、中小企業診断士や商工会議所系の資格を取ったのは、実務で使う可能性があったからです。
「活用してこそ資格も、その資格の取得にかけた時間も生きていく」というのが、私の見解です。
と、ここまで偉そうに書いていますが、別の角度から見ると、私自身も、これまで学んできた研修やセミナー、読破した行動系の書籍などを活かせていない状態です。
これまで時間をかけて学んだことを少しずつでも活用しなければいけないのは自分も一緒ですね…。
とまぁ、ダラダラと書いてみました…。
(中小企業診断士 布能弘一)