経営理念・経営ビジョンを考える
こんにちは、中小企業診断士の布能です。
前回の記事で、SWOT分析による、外部環境と内部環境の分析について書きました。
経営者としては、次に何を考えればいいのでしょうか。
次に必要なのは「経営理念・経営ビジョン」だと考えています。
よく、①経営理念は考え方、②経営ビジョンはその道筋、だといわれていますが、最初は混同してもいいかと考えています。また、これらを「ミッション」という、ひとくくりの言葉に置き換えてもいいとも考えています。
この「経営理念・経営ビジョン」は、経営の方向性を指し示す羅針盤のようなものです。
この経営理念・経営ビジョンは作成・完成するまでに、非常に時間が掛かります。
経営理念・経営ビジョンを作ってない経営者は、心に秘めた考えや、目標とする先人の言葉などをもとに明文化して、少しずつ修正するのが良いと思います。
経営理念・経営ビジョンが既に完成している場合は、基本的には修正はしません。しかし、修正が必要な時もあります。それは、経営者の考え方が大きく変わった時や、外部環境・内部環境が大きく変わったときです。
正確には、「①SWOT」、「②経営理念・経営ビジョン」はどちらを最初に作るという優先順位はないと考えています。SWOT分析を行う前に、経営理念・経営ビジョンを作っても構わないですし、一度、経営理念・経営ビジョンが固まれば、その後の外部環境・内部環境の変化があっても、既存の経営理念・経営ビジョンを変えずに、うまく融和させるのが一般的です。しかし、先に書いた通りに「②経営理念・経営ビジョン」の作成・完成までには時間が掛かります。その時に、参考になるのがSWOT分析のなかの「自社の強み(Strengths)」と「機会(Opportunities)」だと考えています。例えば、「自社は他社と比べて特徴のある製品・サービス(強み)を持っているので、それを使って~という事を成し遂げたい」みたいな感じです。
「経営理念・経営ビジョンは起業の頃から、頭の片隅にあるけど…」という方は多いと思いますが、是非とも一度、明文化してみてください。
明文化することで、重要な意思決定においても判断材料となる、羅針盤となるはずです。
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