売る側もお客さんを選んでいる
以前、あるベンダー業者に見積もりをお願いしたときに「こちらも、お客さんを選んでいますよ」と言われたことがあります。
この話は何人かの経営者から聞いたことがあります。
実のところ私も同じようなことを考えています。
これは少しきつめの言い方ですが、日本では「物が売れる ≒ 顧客ファースト ≒ 顧客は無茶なことを言っても良い」という考えが蔓延しているのではないでしょうか?
しかし、自分が売る側、受注側になったとした場合、お客さんが無茶ばかりいうのであれば、長く付き合いたいでしょうか?
そこが依存度の高い受注先であり離れられないならは、無茶を聞かざるを得ないと思います。
一方で、まだ付き合いのない会社であったり、依存度が小さくなれば、すぐにでも離れたいですよね。
また、そういった無茶をいうお客さんは、大抵時間をガッツリととっていくので、選択と集中、客単価の向上、生産性向上など、事業改革の際には、真っ先にやり玉にあがりやすいですよね。
個人的には、「売り手も買い手も両方が無茶を聞いてくれる」ぐらいな関係がちょうどいいと感じます。
(中小企業診断士 布能弘一)