今年度の診断士二次筆記試験の合格発表を終えて
昨日(2016/12/09)に、今年度の中小企業診断士の二次筆記試験の合格発表がありました。
今年度の合格率は19.2%と、昨年度と同じく合格率が低い状況でした。
合格された皆様、おめでとうございます。
今年から勉強を始めた方もいれば、何年もの勉強の末に合格した方もいらっしゃるとおもいますが、合格できた喜びはひとしおですね。
まだ、口述試験が残っていますが、最近の口述試験の合格率は非常に高い状況が続いています。
一番大切なのは口述試験を受けることですので、健康第一で、最後の勉強に励んでください。
一方で、惜しくも不合格になってしまった皆様、いまは、悔しいか、呆然としているか、それとも今年は実力不足だった、などと感じていると思います。
今回は、不合格になってしまったとはいえ、これまで頑張って勉強してきたことにより、少しでも期待感を持って、二次試験の合否を待つことができたのです。
そんな努力を続けてきた自分を責めるだけではなく、少しでもいいので、ほめてあげてください。
まだ合格発表を見られていない方もいるかもしれません。
私はこちらのタイプで、毎年、郵送待ちをしていました。
不合格の年は、月曜日まで待ち続けました。
合格した年は、土曜日の午後2時まで口述試験の案内が届かず、「落ちた」と諦めつつもHPを見たら番号がありました。
今後、どのような決断をするかは、人それぞれだと思います。
私のこれまでの勉強仲間の決断は、試験をあきらめる人、養成学校に行く人、独学に切り替える人、予備校を変える人、予備校に残る人、様々でした。
私は、「予備校に残る⇒予備校を変える⇒合格」という流れで合格しましたが、どの選択肢を選んだとしても間違いではないと考えています。
この試験は、本人の実力に比例しづらい試験だと感じています。
もちろん合格者は凄い人ばかりなのですが、落ちた方が実力不足だったかといえば、そうでないと感じています。
本試験では、本来の実力に加え、試験問題との相性などの運要素、本番で実力をどれだけ出せたのか?、採点者を意識しているのか?、その考えは診断士となった後も通じるのか?、など非常に多岐にわたる総合力での勝負になると感じています。
私自身は、この試験で最も大切なのは「あきらめないこと」だと思っています。
同期には、受験組でも3~4年かけて合格した人が多く、10年以上かけて合格した人も何人かいます。
また、養成学校を経由している人も多いです。
一度試験を離れ、数年後に思い出したように勉強しなおして、合格した人もいます。
合格発表を見た後、私は、合格した年も、不合格だった年も、涙がでました。
不合格だった年(こっちの方が回数がずっと多い)は、悔しさ、今後の不安などで、涙がでました。
合格した年は、嬉しさもありましたが、勉強時代の苦しみや、支えてくれた周りの人達への感謝などで、涙がでました。
私にとって、不合格・合格のどちらの年も、合格発表日は「人生の岐路」でした。
ここまで読んでくださった今年度の受験生にとって、いまは嬉しい・苦しい時期となりますが、次の選択肢が最善となるような行動について、考えてみてください。
(中小企業診断士 布能弘一)