中小企業診断士二次試験について考える(その7)
中小企業診断士の二次試験まで、あと残り2日になりました。
今回のテーマは「心穏やかに過ごす」です。
少し前に書いた、同様の記事
- 中小企業診断士二次試験について考える(その1)
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- 中小企業診断士二次試験について考える(その4)
- 中小企業診断士二次試験について考える(その5)
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普段と同じように過ごす
最初にですが「普段と同じ」の中から、試験会場近くのホテルで前日過ごす、などの本試験のために行う例外的なことは除外します。
よく「試験で100%(以上)の実力を発揮する」みたいなことを言う人がいますが、少なくとも幾度も二次試験で受けた自分にとって、そんな神懸ったことはありませんでした。
そんな中でも、合格年度は100%の実力には及ばないものの、一番普段通りの実力が発揮できた年だったと思います。
その要因の一つは、最後の1週間、普段通りに過ごしていたことにより、普段通りの延長線として試験を受けることができたのだと感じています。
いつもと違うことをすると頭が活性化します。
その活性化は、プラス面では、やる気の向上や、スロースターターのスタートダッシュがしやすくなるなど、良い方向に働くこともあります。
一方で、マイナス面では、気負いによる疲れ、こんなことも覚えていなかったのか不安や心配など、悪い方向に働くこともあります。
心穏やかに過ごすということは、プラスにも、マイナスにも働かせないことだと思います。
少なくとも、普段通りに過ごしていれば、マイナスに働くことはありません。
良い面だけを考える
繰り返しのようですが、この時期はトラブルが発生しやすいです。
とある書籍の受け売りですが、「大きな物事をはじめると、その結果がでる直前には、必ず大きな向かい風が発生し、その人の覚悟を試す」というようなことがあるそうです。
私の感想ですが、真剣に診断士になりたいと人生を掛けている人程、この傾向は大きくなると思います。
これまで、有休を申請していたが急なトラブルで休みが取れなくなった、直前に大勢の前で上司にこっぴどく怒られた、家族の不幸があった、予期しない子供が生まれることが発覚した、試験会場に着くまでに交通機関のトラブルがあった、など聞いたことがあります。
しかし、どんなことも良い面に捉えることはできます。
トラブルに惑わされたり、くさくさしてしまうのではなく、良い面に捉えなおし、心穏やかに過ごしたいですね。
足りないものはない
前回の記事で、「自分を信じる」と書きましたが、プラスで「足りないものはない」という考え方を取り入れたいです。
スキル面では、正しい勉強を続けてきたのであれば、この時期に足りていないスキルはありません。
体調面では、安全管理や体調管理などをシッカリしているようであれば、前日寝れるかどうかはさておいて、風邪をひく、ケガをするなどは発生しません。
精神面では、不安はなくならなくても、ワクワク感もあったりします。
結果論ですが、合格するのは、神懸って合格する人よりも、事前に合格する条件の揃えていた人の方が圧倒的に多いです。
逆説的に、「今年絶対合格する」と頑張ってきた人は、試験を受ける前に、既に満ち足りている状態である可能性が高いのです。
私は、合格年度にこの考えを取り入れることで、かなり心の平穏を得ることができたと思います。
この時期、心配事は尽きないですが、「足りないものはない」と思うことで、心穏やかに試験を迎えることができるはずです。
「眠れない」状況に対して対策をとる
皆さん、色々と対策を取られると思いますし、私も色々と書きましたが、これらをすべて実践しても、「前日に寝れるかどうかは別」だと思っています。
睡眠不足であるならば、実力が発揮できない可能性が高まります。
前日に、寝付けないことが発覚したときのための事前対策として、私が行っていたのは、「倍速で二次試験向けの音声・動画をイヤホンで聞きながら寝る」でした。
寝付けないのは、「当日はどう対応しよう」、「あの知識ってキッチリ覚えきれてないかもしれない」、「明日の朝起きられるよなぁ」など、頭でアレコレと考えてしまうからです。
こんな中でも、「試験勉強をしている」状況を無理やり作ってしまえば、安心感とともに、アレコレ考える暇もなくなり、更に、途中で寝落ちしても睡眠学習になってくれます。
とはいえ、この方法は睡眠を浅くする可能性があるので、ベットに潜り込んでも、頭が冴えて眠れない状態が数時間続いている、みたいなときの緊急対策で行うと良いと思います。
これらの情報が、二次試験を受験する方にとって、なんらかの役立っていただけるなら幸いです。
(中小企業診断士 布能弘一)