中小企業診断士二次試験について考える(その5)
こんにちは、中小企業診断士の布能です。
中小企業診断士の二次試験に苦しんだ私としては、色々と思い入れがあるため、このシリーズはもう少し続く予定です。
もう少しお付き合いください。
今回のテーマは、「本試験日まで、普段と同じように過ごす」です。
主に、二次試験を1度以上受験したことがある人に向けた内容なので、ご注意ください。
少し前に書いた、同様の記事
本試験前日まで、普段と同じように過ごす
威張れたことではないですが、私は何度も二次試験を受験しなおしました。
今考えてみると、合格年度を除くと残りの1週間は、いつもと違うことをしていました。
たとえば、セルフ模試と称して、何度も解いている過去問を80分で4事例解きなおしたり、新品の事例問題を用意して解きなおしていたり、勉強会仲間とその日に解いた事例についてディスカッション、などを行っていました。
しかし、合格年度は、限りなくいつも通りに過ごしていました。
いつもの場所で勉強し、いつもの時間に勉強し、食べ物も変に気を使ったりしませんでした。
勉強内容も大きく変えず、繰り返し間違えた財務の問題に再チャレンジしたり、採点済の事例問題の解答・アドバイスの見直し、過去問の分析、などを行っていました。
セルフ模試を否定するわけではありません。セルフ模試を重視して合格した人も沢山知っています。
しかし、本試験問題と異なる傾向のある予備校の模試を解いても、自身の作った解答と予備校との模範解答との違いに、焦りや不安を覚え、更に体力・気力も消費するだけであり、自身に合っていませんでした。
また、過去に何度も解いた過去問を使い80分で解きなおすのも、個人的には合いませんでした。
何度も解いているため答えを覚えており、80分で解いても、80分間のプロセスの確認になりませんでした。
もちろん、プロセスが固まっていない人や、事例問題を解いた回数が少ない人、事例Ⅰ~Ⅲを80分で解ききれない人にとっては、セルフ模試や過去問の解き直しは、必要かもしれないです。
しかし、これらをクリアしていた自分にとって、セルフ模試・過去問の解き直しは意味のないものでした。
筆記試験において、漢字で迷うことは少ない、文章を100字に収めるの技術がある、などを満たしている受験生に限定的なアドバイスですが、この時期となっては、可能な限り、いつも通りに過ごすことをお勧めします。
いつも通り過ごすことで、本試験でも、いつもと同じ実力が発揮できるようになると思います。
P.S.
すでに本試験日までのスケジュールを立て、消化中の人は、無理に本記事の内容に切り替えるのではなく、自分を信じて突っ切ることをお勧めします。
「自分を信じる」ことは、正答が公表されない二次本試験の対策として非常に重要ですので。