中小企業診断士二次試験について考える(その4)
こんにちは、中小企業診断士の布能です。
二次試験に苦しんだ私としては、色々と思い入れがあるため、もう少し続く予定です。
直前期だからこそ、やっておきたい「良い面だけを考える」という考え方について記載します。
少し前に書いた、同様の記事
良い面だけを考える
中小企業診断士の二次本試験まで1週間を切った今、受験生の貴方は、気がつけば試験の言葉ばかり考える日々が続いていると思います。
この記事を読んでいる皆さんは、1次試験の勉強を始めてから数カ月~数年の期間を勉強に費やしてきたはずです。このため、この時期は勉強不足で焦ったり、ピリピリしていると思います。
しかも、この時期はトラブルも発生しやすい時期で、急な残業や出張が入る、急な家族の不幸、勉強で使っている喫茶店が満員で席が取れないなど、トラブルが発生しやすいです。
また、本試験当日にも、電車が遅延した、忘れ物をした、予期しない事例問題にあたり頭が真っ白になった、など本試験が終わるまで気が抜けない状態です。
しかし、こんな時期だからこそ、悪いことを考えず、良い面だけを考えてください。
ここからは、幾つかの私の体験談をさせて頂きます。
初めて二次試験を受けた年ですが、前日に眠れない中で、事例Ⅰ、事例Ⅱがとても難しく感じ、何とか対応したものの昼休み前に気力・体力がゴッソリと奪われてしまいました。そんなことを昼の休み時間に考えていたら、ちっとも昼休みに休めませんでした。そして迎えた事例Ⅲが本当に難しく、頭が真っ白になってしまいました。その時は、悪いことを更に悪く考えてしまい、時間効率も気力も最悪になりました。結局この年は、事例Ⅲで合否が決まってしまいました。
合格の年度にも、試験当日に4つのトラブルがありました。しかしこの年は「悪いことがあっても良い面だけを考える」という意識を持って、最後の1週間から本試験が終わるまでを過ごしており、悪いことが起こっても心の平穏は保てたと思います。
1つ目のトラブルは、交通機関の遅延です。事前調査をした結果、到着予定時間を8:25ぐらいと推測していたのですが、実際に会場入りしたのは8:55でした。会場最寄りの駅に着いたときは、一瞬焦りましたが、良い面として、「早めに到着するように準備していたので交通機関が遅れることは織り込み済だし、試験会場には9:00までには入れた」と考え、すぐに気分を切り替えることができました。
2つ目のトラブルは、、受験番号を確認したあとに受験する教室に向かう最中に、持ち込んだ資料の一部をなくしたことです。気がついたのは、本試験会場の自分の番号の座席に着いたあとです。一瞬不吉な予感がよぎりました。しかし、「なくなった資料の役目を終えたから手元から離れたのだ。休憩時間は別のことに使えという暗示に違いない」と前向きに捉え、不吉な予感を吹っ切りました。
3つ目のトラブルは、同じ会場で試験番号の書き忘れた人がいたようで、解答用紙の回収時間が伸びてしまったことです。「本試験での休憩時間は1秒でも宝のように価値のある時間なのに、こんな時に何故…」と思いましたが、「この経験により、今年の試験で自分が試験番号を書き忘れることはないはずだ」と良い面に捉えました。
4つ目のトラブルは、ある事例で、最後時間が足りなくなり、最後の設問をかなりいい加減に書かざるを得なかったことです。しかし、良い面として「最後の設問はいい加減な答えになったが、そもそも難しかった。時間を掛けた他の設問は良い解答をつくれたハズだし、トータルで見れば6割を超えるはずだ」みたいに考えることができました。
これとは別に、他の合格者に聞いた話ですが、合格年度の当日のトラブルとして、「前後の人の体臭が臭かった」「周りにゴホゴホと咳をしている人がいた」「試験が難しく、空欄が多くなってしまった」などのトラブルを聞いたことがあります。
悪いことを考えると、気力・体力がゴッソリと奪われます。またそのことを考えてしまい、折角の勉強時間、試験時間、休憩時間などの時間の浪費につながります。
しかし、悪いことは、別の面をみると良いことであることがあることが多いです。また、良い面で考えることで、安心感ができ、気力が回復します。
試験が終わる瞬間までは、「何があっても良い面だけを考える」ようにしてください。
これにより、貴方の実力を十全に発揮した状態で、本試験を迎え、かつ本試験に取り組むことができるようになります。
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