プロモーションと仕事の情報発信範囲について考える
先日、あるガイダンスで情報公開についての話を聞きました。
私は、比較的Facebookなどを投稿していますし、本ブログも書いています。
(意図していないことが圧倒的に多いですが)開業している私にとってプロモーションの1つでもあります。
そんな中でいつも考えるのは、情報発信の範囲です。
私は前職ではIT系の会社勤めをしており、長い間、アプリケーション開発に関わってきました。
エンドクライアントの秘密情報などを扱うことも多々ありました。
このような中で、情報の取り扱いには、非常に気を使ってました。
IT系の会社にとり、情報流出は重傷です。
情報流出が発覚すると、会社自身が潰れることはなくても、取引停止による売上高の低下や、多くの関係者に迷惑をかけるのは避けられません。
そのため、ブログ、SNSによる情報発信や、ファイル共有ソフトのインストールは、社内はもちろん、自宅でも禁止や制約事項がかけられていました。
お客さんに関するデータの持ち出しの禁止、業務内容の情報発信の禁止は、当たり前です。
また、スマートフォンなどでGPS機能をONにしている状況でのSNS投稿は、現在地が分かる可能性があるので禁止です。
さらに、「何を食べている」なんていう写真の投稿も、どこの近くで働いているかわかるので禁止です。
こんな感じで、会社勤めしている頃は、仕事に関わる情報はネット上で情報公開できず、SNSもアカウントだけを持っているぐらいな状況でした。
最初に戻って、仕事についての情報公開の話です。
私自身は、お客さんから公開していいか確認を取るか、お客さん自身がインターネット上で公開している以外の場合には、仕事の話を書かないようにしています。
また、前職の影響もあり、移動先であれば、現在位置のわかる情報や飲食中の写真などはほとんど公開しません。
とはいえ、こういった制約を加えていることもあり、情報公開の範囲を悩むコトも多くあります。
例えば、今やっている仕事がわからないであろうと考えられる範囲での、自己投資をしていること、勉強していること、感じていること、考えていることなどです。
ここはフィーリングで決めることにしています。
記事を書いたけど、投稿前に消すことも多々あります。
この辺りのさじ加減は、いつも難しいと感じています。
法的なものや「~認定」などとは異なる基準かもしれませんが、私自身の結論は3点です。
- プロモーションである以上、公開可能な情報であれば、積極的に情報公開する。
- 非公開な情報は極力、情報公開をしない。
- 非公開な情報でも仕事とわからない部分であれば、フィーリングで決める。
最近は、SNSやブログ、誰かへのコメント、インスタグラムへの投稿、自分以外の人の写真などの公開情報をかき集め、「だれが、いつ、何をしていた」といった個人的な情報を抽出できる時代へと突入しました。
とても怖い時代ですが、だからと言って、コミュニケーションやプロモーションまで考えると、情報公開を控えるのもどうかなぁ~という想いがあります。
(中小企業診断士 布能弘一)